公立那賀病院

臨床検査科(医療技術部)

臨床検査科は病気の早期発見・診断・治療・経過観察の指針となる患者様の情報を迅速かつ正確に診療部に提供することを日常の業務としている部門です。

また現在スタッフは15名、24時間体制で緊急検査を実施しており、救急患者様の来院に対応しております。

検体検査室

細菌検査室

細菌検査室

尿検査室

尿検査室

血液検査

血管を流れる血液の中には赤血球・白血球・血小板と呼ばれる細胞があります。
赤血球・白血球・血小板はそれぞれ貧血、感染症、出血に大きく関係しています。ここではその数を数え、顕微鏡で詳しく観察して異常がないか調べています。赤血球の数が減ったり、赤血球の中のヘモグロビンが少なくなったりして、酸素の運搬がうまく出来なくなった状態を貧血といいます。細菌をやっつける白血球が癌化したのが白血病です。白血病などを疑う時は、血液産生工場である骨の中の骨髄の検査をします。血小板が少なくなると簡単に出血するようになります。(紫斑病など)

凝固線溶検査

血液が固まるのを凝固といい、逆に血液の固まりが溶けていくのを線溶といいます。正常では両方のバランスがうまくとれています。心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症は、凝固線溶のバランスを崩すことにより血液凝固が血管内で起きる疾患です。

生化学検査

生化学検査は血液の中でも血清といわれる液体部分を生化学的に分析する検査の事です。血液は全身のあらゆる組織を循環して、細胞に栄養分を運ぶと同時に老廃物を受け取っています。また臓器が炎症を起こすとそこから酵素が逸脱して血液の中に流れ出します。その為、血液は常に全身の健康状態を反映していると言えます。この検査により肝臓、腎臓、膵臓、心臓などの内臓の異常をチェックする事が出来るので病気の診断や程度、治療の判定、病状の経過観察には欠かせない検査です。又、特徴として調べる臓器によって検査項目が異なるので複数の項目を組み合わせて検査します。たとえば肝臓はGOT(AST)、GPT(ALT)、γ-GTPなど、腎臓はBUN、クレアチニン、などで当院では約42項目を自動分析装置2台で検査しています。

免疫検査

免疫って?「生体にとって異物であるものに対して生体がとる防衛反応です。」免疫血清検査はその反応を検査によって数値化して測定しています。現在実施している項目は大きく分けて以下の3つに分かれます。

  • 感染症検査
    異物(ここではウイルスや細菌)が体の中に入ると防衛反応として抗体という蛋白を産生します。その抗体を測定して感染の有無や経過をみます。B型肝炎やC型肝炎、梅毒、HIV検査等です。
  • 腫瘍マーカー検査
    腫瘍細胞が存在すると特異的に増加する物質を腫瘍マーカーと言います。癌によって腫瘍マーカーは異なり、現在約50種類あると言われています。癌の早期発見や治療の効果、再発の有無を反映する事から経過観察に用いられています。当院では代表的な7項目を測定しています。
  • ホルモン検査
    ホルモンとは微量で生体に作用する物質のことです。当院では甲状腺に関するホルモンを測定しています。このホルモンのバランスが崩れると体に変調をきたします。過剰状態になると体重減少、動悸、暑がりの症状が、不足状態になると体重増加、徐脈、寒がりの症状が出たりします。

    甲状腺ホルモンの測定は鑑別診断、治療効果、経過観察に用いられます。
輸血検査

輸血を安全に行うために必要な検査で、血液型や輸血する血液と患者さまの血液が適合するか調べます。また輸血製剤の管理・供給も行っています。

一般検査

尿の性状および糖、蛋白、潜血などの成分を測定し、糖尿病や尿路・腎疾患の有無や経過観察をみたりします。他に便の潜血や髄液、腹水、胸水、精液等の検査をしています。

細菌検査

細菌・真菌などの微生物による感染症が疑われる患者様より得られた検体(喀痰・便・尿・膿・穿刺液・髄液等)から原因となる病原菌を検出し、その菌にどのような抗生物質が有効なのかを検査しています。その他にもウイルスの迅速検査(インフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウルイス、ロタウイルスなど)や、結核菌の遺伝子検査なども実施しています。またMRSAなどの薬剤耐性菌の院内感染防止対策活動にも参加しております。
※ 認定臨床微生物検査技師制度研修施設 取得

生理検査室

ホルター心電図

ホルター心電図

心電図検査

心臓の最も基本的な検査になります。心拍数や、ペースメーカーの働きをみたり、脈の乱れや胸痛・動悸・失神などの症状の診断、他に手術前検査として行います。

ホルター心電図(24時間心電図)

24時間心電図を記録する検査です。

日常生活の中での心拍を記録します。 

発作性の不整脈や、総心拍数、不整脈がどれくらいの頻度であるかもわかります。

トレッドミル運動負荷試験

運動(ゆっくり歩く速さから、走る速さまでその方の状態をみながら行います。)を行いながら、同時に心電図をみる検査です。

心臓に負荷をかけるため、通常の心電図では発見できない心臓病の診断や、重症度の判定に役立ちます。

ABI(足関節上腕血圧比)/PWV(脈派伝播速度)

血管壁の硬さや血管内腔の狭窄・閉塞状態(血管の中の詰まり具合)をみる検査です。

動脈硬化の程度や血管年齢がわかります。

聴力検査

音がどれくらいの大きさで聞こえるか調べる検査です。

ABR(聴性脳幹反応)

脳波で聴力をみる検査です。ヘッドホンを装着し、ある一定の音を聞かせ、その音に対する脳(脳幹)の反応をコンピュータ解析して調べます。

聴力検査が難しい乳幼児等に用いられます。

脳波検査

脳の活動状態を頭の上から記録する検査です。脳細胞が活動している時、その状態に応じた脳波が記録されます。

肺機能検査

酸素を取り入れたり、二酸化炭素を体外に出したりする肺の働きを調べます。肺の大きさ、酸素の取り込み具合、気管支(空気の通り道)が狭くなっていないかなどを調べる検査です。

その他の検査

その他の検査として、マスター負荷試験、チンパノメトリー、重心動揺検査、サーモグラフィ、脈波、簡易・精密PSG検査(睡眠時無呼吸検査)などを実施しております。

生理検査では患者様の御協力なしには正しい結果を得ることが出来ません。検査の際には御協力よろしくお願いします。