公立那賀病院

院長の挨拶

 北の和泉山脈、南の竈門山・船戸山に挟まれ、紀ノ川・貴志川流域にあってその眺望はあくまで広く、悠々たる懐の深さを感じるここ紀の川市に私どもの病院が建っています。
  岩出市と紀の川市併せて人口13万人からなる那賀地域において、両市の経営事務組合が当院の母体となっています。地域の中核となる病院として、災害拠点病院、がん診療連携拠点病院などに指定されており、医療を通じて地域住民の福祉健康に寄与し、更に病院基本方針である「地域住民から親しまれ、信頼される病院」となることを常に目指しています。

 昭和23年開設、国保那賀病院の名称を経て、平成11年に一般病床300床(感染病棟4床)の新築とともに公立那賀病院として開院。斬新なデザインと質の高い建造物、更に適切なビルの維持管理下、未だに「綺麗な病院」と地元では評されています。

 しかしながら、時代の進歩とともに設備や空間の不備不足を感じることとなり、来る26年4月を目標に24年度から別館増築工事を開始することと致しました。
医療の多様化・高度化に伴う外来診療部門のスペース拡大、大災害に強い免震構造を備えた総合病院としての人工透析施設の新設、抗がん剤外来治療の普及に沿う化学療法室の拡充、などが増築の大きな目的で、その他にも医療の安心・安全をより高度なものとする設備を増設することになっています。なお、患者さんが利用される医療関係施設は、すべて免震構造体の本館に置くことにより大地震への心配は不要となります。

 病院運営において無駄を省くことは大切ですが、度の過ぎた支出削減は医療の萎縮を招くと考えています。病院で働く者の就業意欲が向上し、色々な意味でのより高いレベルの医療へと進歩するには、機を見た必要投資を惜しまない所存でおります。
医師の卒後研修については、和歌山県立医科大学の協力型病院として、多くの若手医師受け入れとその実践的な研修に好評を得ていますし、医師のみならず、職種を問わず職員の研修・研鑽は大いに奨励しています。
地域の特性と発展性および公立病院たる存在意義をしっかと見据え、利用者へより優れた医療を提供すべくスタッフ共々努力を続けていきます。

 

公立那賀病院 院長 中尾 大成