緩和ケア外来では、がんをはじめとする病気にともなう苦痛(痛みなどのつらい症状をはじめ、今後の不安、療養上の気がかりなど)をやわらげることを目的としています。緩和ケアチームの医師、看護師、薬剤師、心理士が連携して患者様やご家族の苦痛緩和にあたります。
診療内容
1.からだの痛みや息苦しさ、吐き気などによるつらさ、生活上の困りごとを抱えている患者様への対応
2.患者様やご家族のこころのつらさへの対応
3.病棟での緩和ケアチーム介入からの継続診療
多職種の医療従事者(医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、心理士他)が支援いたします。
診療日時 |
毎週月曜日 13:00~16:00(原則予約制) |
診療場所 |
外来1階 3ブロック 第12診察室 |
担当医師 |
乳腺外科 科長 中村理恵 |
緩和ケアとは何かを知りたい、がん治療や療養についてご相談したい、当院の緩和ケアについて知りたい等々ご本人様やご家族様でも構いませんので、遠慮なくご相談下さい。
相談内容例
・緩和ケアとはなんですか?
・誰に相談したらいいかわからず不安です。
・病気のことが知りたい。
・がん治療や手術に関する費用が心配です。 など
*ご相談内容は秘密保持を遵守します。安心してご利用ください。
受診方法(初診時)
(1)当院かかりつけの方:主治医にご相談ください。
(2)他院にかかりつけの方:かかりつけ医にご相談ください。かかりつけ医により受診予約をお取り頂くことができます。
緩和ケアとは
緩和ケアとは、痛みやその他の症状コントロール、心理面、社会面の苦痛の緩和を含み、(がんをはじめとする)病気を診断されたときから治療と並行して提供できるケアのことをいいます。
緩和ケアとは患者様とご家族様の困っている症状をやわらげ、体のことだけでなく、心のつらさや生活上のつらもやわらげよう支援することです。そして、できるかぎり皆さまに自分らしい生活を提供することを目的としています。
以前は、緩和ケアは病気を治すための治療が難しくなった患者様に対して行うものと考えられていました。しかし今では、つらさをとって自分らしく生きていくことは、病気の時期を問わず大切なことだと考えられるようになっています。
緩和ケアチームは、痛みや気分の落ち込みなどをやわらげるための専門のチームです。患者様が「からだ」と「こころ」の調和を保ちながら、その人らしく生活できるよう、また治療にのぞめるようにさまざまな視点からサポートをします。
*身体症状の緩和を相当する医師
*精神症状の緩和を担当する医師
*緩和ケアを担当する看護師
*お薬の使い方を説明する薬剤師
*心のケアを担当する心理士
*生活のつらさや経済的な問題について相談を受けるソーシャルワーカー
公立那賀病院では、入院中・外来の患者に対して、主治医や担当看護師だけでなく「緩和ケア」を行う医療チームとして「緩和ケアチーム」が活動しています。また、退院された後も必要に応じてそのケアを継続できます。